「地域企業・教育機関」との取り組み
みなさん、こんにちは。BJIT採用担当のワジマです。
BJITグループの「地域企業・教育機関」との取り組みについて、ご興味を持っていただき誠にありがとうございます。
現在、日本のIT市場は人材不足の影響が年々広がっています。
私自身、「システム開発の依頼は多いが、対応出来るエンジニアが足りない・・・」という声を、お客様から伺うことが多くなり、この問題の深刻さをひしひしと感じています。
BJITグループでは、そんな日本のIT人材不足の改善のため、積極的に地域の企業や教育機関との連携を進め、「日本に就職を希望するバングラデシュ人エンジニア」と「人材不足に悩みを抱える日本企業」の双方のニーズを叶えるべく、様々な取り組みをしております。
今回は、そんな私たちの取り組みを一部ご紹介いたします。
※BJITでは地域(地方)という表現を使用しています
▼地域との取り組み
▷宮崎県『宮崎・バングラデシュモデル』
『宮崎・バングラデシュモデル』というキーワードをご存知でしょうか?
2017年から開始した、宮崎県の教育機関、民間企業、国際協力機構が連携し、バングラデシュの優秀なITエンジニアを「宮崎市内の企業の就職に結びつける」プロジェクトです。
本プロジェクトを開始し、約3年間で約50人近いバングラデシュ人エンジニアが、宮崎のIT企業に就職し、地域の活性化に繋がっています。
プロジェクトが開始された背景としては、宮崎県は若年層の県外流出が続き、地元のIT企業のエンジニア不足が問題となっていたことがあります。この問題を解決しようと、宮崎市は県外からIT企業を積極的に誘致し、地域企業の産業を盛り上げたいと考えています。
この『宮崎・バングラデシュモデル』は、「ITエンジニア不足の問題を解決する」地域創生の取り組み事例として、行政機関や民間企業から注目されています。
『B-JETトレーニングプログラム』
国際協力機構JICAが、2017年から開始した「日本就職を目的としたトレーニングプログラム」です。宮崎大学から派遣された日本語教師が、バングラデシュの首都ダッカにて3カ月の集中トレーニングを実施し、日本語やビジネスマナーを教育しています。
このB-JETトレーニングプログラムは「年3回・40名(1クラス)」の募集を行っていますが、毎回のように日本への就職希望者の応募が殺到し、倍率100倍を超えることもある現地では非常に知名度と人気があるトレーニングプログラムです。
B-JETトレーニングを行う中で、宮崎市内の企業に採用されたエンジニアたちは、来日後に宮崎大学の日本語教育学科にて3カ月の語学研修を受けます。
「バングラデシュで3ヶ月+宮崎大学で3ヶ月」合計6ヶ月間の日本語トレーニングを経て、日本語能力検定3級レベル(日常会話が理解できるレベル)になります。
宮崎市は、より多くのエンジニアを呼び込めるよう、バングラデシュエンジニアの受入に必要な助成金を特別に給付し、IT産業によって地域を活性化できるよう取り組みを広げています。

▷長野市『信州ITバレー構想』
信州ITバレー構想とは、長野県内に情報サービス・ソフトウエア事業を中核としたIT産業集積の推進を目指した取り組みです。
『NICOLLAP(ニコラップ)』
この構想の実現に向けて長野県立大学の安藤国威理事長や、長野県経営者協会の山浦愛幸会長の呼びかけにより設立された、一般社団法人長野ITコラボレーションプラットフォーム「NICOLLAP」の活動とも連携をしながらプロジェクトを推進しています。
→NICOLLAPページ
『nicolab(ニコラボ)』
2019年9月、BJITグループと、長野市でIT事業を手掛けるシソーラス株式会社が業務提携を行い、株式会社nicolab(ニコラボ)を設立いたしました。
nicolabは、長野県内IT企業のソフトウエアプロダクトの企画・開発を、長野およびバングラデシュを開発拠点としたニアショア・オフショア体制で取り組んでいます。
また、IT技術者の人材不足に悩む県内IT企業に、高度外国人IT技術者の誘致、企業側の受入れや生活面のサポートなどを行っています。
長野県は、情報通信機器・電子部品・デバイス等、日本有数のITハードウェアの産地と言われています。Society5.0時代にAI、IoT等の先端技術を社会実装していくためには、県内で生産されるハードウェア開発技術と、そのハードウェアを活かすソフトウェアエンジニアが求められます。
nicolabは、物理デバイス、ネットワーク、エッジコンピューティング、クラウド、WEBインターフェイス等のあらゆる技術レイヤにも対応できるソフトウェアエンジニア体制を戦略的に構築し、先端技術の社会実装に求められるエンジニアをフレキシブルに供給していけるよう努めています。
→nicolabページ

▷札幌市企業と連携『AI SAMURAI JAPAN』
札幌市にあるAIの研究開発を強みとする株式会社調和技研と、BJITグループが連携し、バングラデシュのBJIT開発センター内に共同で『AI SAMURAI JAPAN』という開発拠点を設立いたしました。
近年AI技術の進化、実用化の波が止まるところを知らず、AI技術の進化は拡大しています。
経済産業省の発表で今後日本で、最先端技術であるAI開発のエンジニアが2030年には12.4万人(※1)不足すると言われています。
この問題を解決するため、バングラデシュの豊富な人材リソースと、調和技研の日本の高度なAI技術力を活かし、日本で不足するAI人材の確保と教育を行っています。
(注:※1)参考:経済産業省「IT人材需給に関する調査」2019年4月
▼BJITの今後、まとめ
BJITグループでは各地域との連携に取り組み、バングラデシュエンジニアがそれぞれの企業で活躍できるコミュニティを作り、日本の人材不足の問題改善に繋がる活動を全国に広げていきます。
もし、BJITグループとの連携にご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせを頂ければ幸いです。ご覧いただき誠にありがとうございました。

和島 健一(ワジマ)

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