事例紹介「エンジニア採用」

2020年11月20日、株式会社サンクレエの森社長に「バングラデシュ人エンジニアの採用」に関してインタビューしました。

■企業のご紹介

株式会社サンクレエ 代表取締役 森 正人 様
株式会社サンクレエ
代表取締役 森 正人 様

創立31年を迎えた株式会社サンクレエ。「クレエ」はフランス語で「創造」を意味し、常に創造し続けることを目指して突き進む企業です。

そんな株式会社サンクレエは、2007年に中国の瀋陽にラボを開設、そして2018年にはAI、IoTなど最先端技術を活用したソリューション開発を大学と共同で行うため、AIラボを開設するなど新しいことにも果敢に挑戦され続けています。いつも北海道のIT市場をリードし、先頭を走ってこられました。

社員ひとりひとりの発想やアイデアを大切にする社風の中で生まれてきた自社サービスも豊富で、主に中小・中堅企業向けのサービスを展開されています。

自社サービスには、「気づき」を与える次世代の販売管理・支援システムPieceWorksシリーズをはじめ、スマートフォンを活用した全く新しい在庫管理を実現する写真deシリーズなどがあります。
現在は、ますます拡大が見込まれるAI市場での新サービス創造に向けて、社員様一丸となって取り組んでおられます。
株式会社サンクレエ

■バングラデシュ人エンジニア採用の背景

ーーバングラデシュ人エンジニアを採用しようと思った背景を教えていただけますか?

当社では、以前から北海道大学との連携により、AI技術の活用に関する共同研究を行ってきました。その取り組みを通じ、AIの技術やモデルを組み合わせて、新しい自社サービスを作りたいと考えていたのです。

しかし、そのために必要なAIの技術スキルを持つエンジニアが国内ではなかなか見つからず、最新の技術やモデルを参照する為には英語が必須となり、日本人ではなく外国人エンジニアの採用を検討していました。

思い返すと、2018年の春ぐらいから札幌企業の会合などで「外国人エンジニアについて」の情報収集をしていましたね。取引先から様々な話を聞く中で、九州 宮崎県の「バングラデシュ人エンジニアの就業支援プロジェクト」の話を聞き、バングラデシュ国に興味を持ちました。
早速、BJITの採用担当者から詳細な話を聞き、推薦されたエンジニアたちとのビデオ面接を行いました。

ーー 実際にビデオ面接を行ってみた時の印象はどうでしたか?

今でも印象に残っていることとしては、面接前に見せてもらった経歴書の写真と、ビデオ面接時の第一印象が全く違ったことですかね。今となっては笑い話ですが、事前に見た経歴書の写真が険しい表情だったのと、服装も紫のシャツを着ていたこともあり、ヤバイ感じの人に見えたんです(笑)。

しかし、実際に話してみると「雰囲気が柔らかく、人懐こい笑顔」でとても良いキャラクターだなと感じました。ビデオ面接を行う前と後とで、イメージがガラッと変わりましたね。

2018年10月バングラデシュで初対面(森社長とジュルカルさん)
2018年10月に撮影
バングラデシュで初対面(森社長とジュルカルさん)

■ご担当のプロジェクト内容

ーーご入社したバングラデシュ人エンジニアの担当内容と特徴を教えてもらえますか?

【ジュルカルさん】
2018年11月入社、札幌本社採用。
ジュルカルの主な担当は、当社のサービスである「smartNexus care」のシステム開発です。AIによる介護負担を軽減する見守りサービスに必要な、技術的な取り組みを行っています。簡単に言えば、AI活用のモデルやサンプル等をインターネット上で調べ、技術要素を探し出すリサーチを行います。

それから、必要な事例やモデルを用いて、カスタマイズしてサービスに取り入れる技術担当です。インターネット上では、英語で作られている技術サンプルが沢山あります。ジュルカルは自身の英語力を活かして、私たちのプロジェクトで実現したいと考えるゴールに近く、活用できそうなモデルを英語の文献から探し出してくれています。

2019年6月9日 さっぽろキラキライフ(HBCテレビ放送)
2019年6月9日に放送
さっぽろキラキライフ(HBCテレビ放送)

ーー 日本語でのコミュニケーション能力はいかがでしょうか?

入社して間もない頃は、お互いに伝えたい内容についてGoogle翻訳を活用しながら意思疎通していました。しかし、入社から半年も経たないうちにジュルカルの日本語能力が向上し、翻訳ツールは必要ではなくなりました。
例えば、システムをどのように改良したら良いのか、など現場のプロジェクトチームで都度話し合って決めています。今では、ジュルカルは社員同士が日本語で話している会話の内容をすべて理解していますね。

ーー 一緒に働くなかで印象に残っていることはありますか?

ジュルカルが「田中さん」という別名を使って、システムメーカーに問い合わせをして、技術的な回答を得たことがありました(笑)。
以前に、ジュルカルが本名を使ってメーカーに対し技術面での問い合わせを行ったときに、外国人の名前が原因だったのか、回答を得ることが出来なかったそうです。そこで、改めて回答をもらうために「別名、田中さん」を名乗ることを試みたようでした。

私は後から聞いた話なのですが、実際にその方法でメーカーから回答がもらえたと聞き、驚きました(笑)。普通であれば同僚の日本人社員に対応をお願いすると思いますが、自分自身で解決したジュルカルの柔軟性や対応能力は凄い!と印象に残っていますね。

■採用後の効果

ーー採用後に何か変わったことはありましたか?

ジュルカルが入社したことで、新規サービスであるAI技術を活用した「介護サービス」の技術的な仕組みが出来ました。もし、彼が当社に入社していなければ、現在の取り組みは実現できていなかったことでしょう。なぜなら、AI技術に関しての相当なリサーチ力が求められるので、彼のように堪能な英語力と忍耐強さがあるエンジニアでなければ為せなかったはずです。

ジュルカルの存在によって今まで実現出来なかったことが、出来るようになったと実感しています。社内の技術メンバーも「ソリューションを形にする仲間」が出来たことを、とても喜んでいます。

ーー 仕事に対する姿勢はいかがでしょうか?

ジュルカルは、新しい技術について調べることや、プログラミングをするのが好きで、週末も自主的にオフィスに来て勉強やリサーチをしています。彼の仕事に対する姿勢として「早くシステムを実装したい」という熱意があります。そして、「プロダクトを早く完成させたい」という責任感も強いと感じています。

例えば、ジュルカルは担当しているサービスのプロトタイプを、約3ヶ月の短期間で作り上げました。もう少し時間がかかると想定していたので驚きました。彼の努力が結果に結びついているのだと思います。

■今後の期待

ーー 今後、ジュルカルさんに期待することを教えてもらえますか?

近年のAI技術の発展により、介護業界にもソリューションを提供するための距離感が縮まったと思います。最初はドライブレコーダー解析のプロジェクトを行っていたのですが、その機能を「認知症患者の方のため」にサービスとして提供できないかと考えました。つまり、AI技術を活用すれば介護業界にもっと貢献できると感じたのです。

日本の働き手が今後さらに少なくなり、高齢者の人口が増えてくる社会の中で、介護ビジネスの需要はさらに高まります。そこで、介護に携わる人々の負担を、ITを使って軽減できれば、当社の存在意義が強くなるのではと考えています。

そのサービス展開を目指す中で、必要となる技術をリサーチし開発してくれる、ジュルカルの成長とさらなる活躍に期待しています。

2020年12月撮影 サンクレエ札幌本社前にて
2020年12月に撮影
札幌本社に勤務